歴史上の有名な開発プロジェクトからまなぶべきこと [Airbnb Tech Talk]

http://www.youtube.com/watch?v=sKTreDM4y-g&list=PLECD54527EBCE4021&index=23%C2%A0

1 comment | 0 points | by Jshiike 3年以上前


Jshiike 3年以上前 | ▲upvoteする | link

AirbnbのTech Talkで、New RelicのVP, EngineeringのBjorn Freeman-Bensonが飛行機/ミサイル/ロケットの開発の歴史から現代のソフトウェア開発が学ぶべき教訓をまとめてます。


スピーディに繰り返すことの大切さ


Dr. Paul Maccreadyは人力飛行機開発コンテストにおいて、競合が軽量な機体を時間をかけて作った(よってテスト飛行に失敗するとやり直しに相当時間がかかる)のに対して、「ポイントはどうすれば軽量化できるかあるのではなく、成功するために何が問題なのかがわかってないのが問題だ。」と看破し、最も作り直しが早くできる機体作成に注力し、テスト飛行の回数を上げることで、規定の距離を飛ぶ基準をクリアし、優勝した。その機体はドアもない構造で、テスト飛行で壊れても8時間あれば修理することができた。


イノベーションは大切


爆撃機B-17以降、爆弾を大型化し、それを載せる機体も大型化する開発に明け暮れ、B-36はソビエトまで50時間かけて大型爆弾を落とすという仕様になった。その後すぐに開発されたB-52は中継地点で給油をして飛行するという発想に転換し、同じ目的を軽量化で実現した。


けどイノベーションは適度にやること


XB-70チームは、複雑に折れ曲がって収納される超高機能の車輪を開発したが、テスト飛行が成功せず、プロトタイプのまま終わってしまった。


数値を計測(但し正確に)することの大切さ


超高速を実現のためにロケットのような形状を採用したH-15は、はじめてあらゆる飛行データを取得できるモニターリングシステムを採用し、199回のテスト飛行で製品を磨き上げた。はじめて地球の軌道に人類を送り込んだMA-6ロケットは、あらゆる計測システムを載せていたが、地球に帰還するカプセルのまわりに設置したエアバッグ上の装置が宇宙空間で誤作動して開いてしまったという間違った計測をしてしまった。理由はエアバッグの3箇所の止め口にセンサーをおいていたが、その1箇所がはずれただけ(実際にはそれでは開かない)で、エアバッグが開いたという結論づけをする仕組みになっていた。


最低限の必要な仕様


Apollo Lunar Moduleでは、月面に着陸するのは1回のフライト一度しかないことに着目し、着陸時のショックを抑える機器は、蜂の巣状の超軽量(しかし1度の使用で壊れる)ものを採用し、機体全体の軽量化に貢献した。また重力空間では立った姿勢がそれほどつらくないので、椅子をつけないこととし、かつ椅子がなければ人は前のめりになって外を見るので、小型の窓で十分になり、重量の重い窓素材を減らすことができた。


潜水艦から発射するPolarisミサイルでは、ミサイルがターゲットにするソビエトの地点は数を限定できること、また潜水艦がミサイルを発射する地点も一定の数に限定できることに注目し、ミサイルに掲載するターゲット誘導プログラミングを簡略化することに成功した。


同様に、Space Rendezvousもコンピュータの限界を超える計算量をさけるために、宇宙船が合体する地点を限定していた。


バックアッププランをもつこと


Apollo11では相当のテストケースをしても全てのケースをカバーできない可能性があるので、何かアラートがでると必ずコンピュータは計算を最初からやり直す仕様になっていた。Apollo12は落雷による電源消失のリスクに対処するため、予備の別電源システムをボタン一つで起動できるようになっていた。


誰がステークホルダーが理解すること


人間は複雑な計算と判断ができるコンピュータなので、宇宙飛行を成功裏に行うための必要な「部品」でもあった。しかし、米国の宇宙計画でステークホルダーは宇宙飛行士ではなく、米国がソビエトよりも優れているという世論を作り出すことであった。よって、最終的に、宇宙飛行士が月に降り立つ画像をステークホルダーにみせることができたので、システムの進化で人間の宇宙飛行船における部品の役割も小さくなったこともあいまって、それ以降は人間を宇宙船に乗せて飛ばす意味は対ステークホルダーにおいてはなくなった。


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