会社にとってミッションはあらためて大事だと思う

http://blog.samaltman.com/employee-retention

2 comments | 6 points | by WazanovaNews 3年以上前


Jshiike 3年以上前 | ▲upvoteする | link

LooptのFounderでYcombinatorのPartnerのSam Altmanが自らのブログで社員のリテンション(長く勤めてもらうこと)について語っています。Samの論点とそれに関する議論をざっと読んでみて、自分なりにリテンションにおいて重要だと思う順番は、概ねSamの意見に近いですが、

  1. ミッションが共有されていること。つまりFounder (and 経営者)と社員がともに何のためにその会社の事業をやっているのかを深く理解し、強く同意して、それを実現するために皆が仕事をしていること。

  2. 事業がすごい勢いで成長していること。(Samの"Rocketship Growth"という表現はいいですね。)

  3. 仕事をする場としての環境: ここでの環境とは会社のカルチャーとチームとしての一体感。

  4. 給与と福利厚生は大事だけど、「優秀な人をリテンションする」という意味においては上記1. 2. 3.の方が効果がある。

です。

前提としては、「競争/栄枯盛衰が激しくて社員が1〜2年でどんどん入れ替わってしまうBay Areaの会社において、社員が辞めるのは仕方ないが、どうやって優秀な人が抜けるのをできるだけ食い止めようか。」というのを念頭において議論がされていますが、離職率がそれほど高くない日本の会社においても、例えば、

  • 社是と称するものが会社にはあるが、会社のロビーに掲示されているだけで、経営者も社員も日常の事業の意識決定においてほぼ意識してない。

  • ミッションなんて大まじめに議論するのもちょっと恥ずかしいのでよく考えたこともない。

  • 会社のミッションに共感もしてないけど、給与もらってるんで勤めています。

  • みんなも特にやる気にあふれているわけではありません。やる気がないか、頑張ることを強制させられているかのどちらかです。

ということであれば、リテンションに関して有効な施策がワークしてないということなので、何が大事かという意味では同じようにどうすべきか考えるべきかと。

ミッションは、どのレベル感で定義するのかというポイントがあるかと。よくあるのが「社会に貢献する」です。ハイレベルすぎて「社会に貢献するかどうか」という観点で意思決定をする機会がほぼなく、逆に社会に貢献しないと思われる事業分野の選択、上層部の意思決定、日常業務での判断などへの反発をうむだけなので、本心でミッションをつくったのか、外部のコンサルにつくってもらったものに紛れ込んでいたのかはさておき、ちょっと現場と乖離しすぎるのだと思います。

一方で、現在の事業にものすごく密着した具体的なミッションをつくったらどうなるか?わかりやすいという意味では一番よいですが、他の事業分野に進出するときの足かせになります。それでも、ハイレベルすぎて誰も気にしないミッションを持つよりは、かなり具体的なミッションを定めて、会社の成長にあわせて変えていく方がまだよいかと。会社が、新しい事業分野に進出する最初のモチベーションは、「勝てるから = 儲かるから」ということですが、それがミッションと照らし合わせてどうなのか、違っていればミッションを変えてでもメンバが共感してくれるのかというプロセスを、忙しくてすっ飛ばしてしまうことがあるのが問題かと。この積み重ねが、ミッションに共感して一緒に仕事をしてきてくれた優秀なメンバが去っていくきっかけになります。

そういう意味では、Googleの "organize the world's information and make it universally accessible and useful" というミッションのレベル感は本当によくできてるなと思います。

ちょっと最後に議論がそれてしまいますが、HNのコメントの中にあった、Facebookの米国の新卒は、ベース 〜$100K + サインアップボーナス (入社祝金のようなもの) $100K + RSU (制限株: ざっくり言ってストックオプション的なもの) $100K というのは本当ですかね?「高い給与だけで優秀な人をリテンションするのは無理」というのが概ね一致した議論ですが、社員にしっかりしたレベルの給与を払えるというのは事業をやる者としては素直にうらやましいです。Netflixも「業界で最高の報酬をだす。」と明言してますし、自分もいつかそんな宣言をしてみたいです。

Employee Retention
https://news.ycombinator.com/item?id=6876139


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#ycombinator #組織 #働き方

noto 3年以上前 | ▲upvoteする | link

米国の IT エンジニアは事業会社に属することが多いと聞いているので、ミッションというか、もう少し具体的にどういう事業領域の会社に行くか、どういうサービスをしている会社に行くかという選択の軸が重要なのではないかと推測します。

一方で日本の IT エンジニアの 8 割は受託開発にたずさわっていると言われるので、IT エンジニアになった時点でどういうミッションの会社を選ぶかという選択軸が希薄になっているような気がします。「顧客企業が求めるものを提供する」というのが受託開発の第一義なので。

最近は受託開発より自社サービス会社のほうがだいぶエンジニアとして仕事をしやすいという認識があって、自社サービス会社である程度自由度が得られれば、それ以上のミッションは問わないというフェーズにあるかと推測します。ウェブサービス企業の方が優秀な人材の争奪戦が白熱しているので、そこからミッションレベルの差別化が生まれてくるのかもしれません。特にソーシャルゲームがこの 3, 4 年採用激化の中心だったので、それとは違うものを求める人たちにどのようなミッションを提示できるか、あるいはいっしょに作り上げられるか、というのが鍵になるかと思います。

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